2017/08/17

| 更新

2019/06/14

スマホの「データバックアップ」超入門。保存方法別にメリット・デメリットも解説

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日頃、スマホに蓄積されている写真や音楽、連絡先などのデータは、適切なバックアップを取っておく必要がある。万が一スマホを紛失したり、故障させてしまったりした際にバックアップデータがないと、これまでの思い出や情報の数々が消滅してしまう可能性があるからだ。

そのほかにも機種変更時に新しいスマホにデータを移行するときにもバックアップは必要。この記事では、スマホのデータをバックアップする方法をおさらいする。それぞれの方法の特徴も紹介するので、自分に合った方法を検討してみてほしい。

バックアップ
【目次】


スマホだけでバックアップ

スマホ バックアップ

まず、スマホだけでバックアップを取得する方法を紹介する。iPhone、AndroidともにOSの標準機能としてバックアップ方法が用意されており、もっとも手軽な方法だ。

■メリット

  • ・手元にPCや外部ストレージがなくても自動的でバックアップできる。
  • ・既定の条件下であれば毎日バックアップが取れるので、万が一の時に直前のデータを復元できる可能性が高い。

■デメリット

  • ・通信環境が悪いとバックアップに時間がかかったり、失敗したりすることもあるので注意が必要。
  • ・大容量データの場合は、Wi-Fi環境でないとデータ通信料が高くなってしまう可能性がある。

【iPhoneの場合】

■連絡先やカレンダー、メールなどは「iCloud」で
iCloudを使用すれば、多くのデータは自動でバックアップされる。とくに操作をすることもないのでiPhoneを使用しているならこの方法がもっとも手軽だろう。

[設定]>[ユーザー名]>[iCloud]と進み、写真、メール、連絡先、カレンダーなど、バックアップをとりたい項目をオンにしたうえで、下の方にある「iCloudバックアップ」をオンにする。これで、iPhoneが電源に接続・ロック・Wi-Fiに接続されているときに毎日自動でバックアップが行われるようになる。

iCloud バックアップ

iCloudバックアップの対象となるものは以下のとおり(Apple サポートより)。

  • ・App データ
  • ・Apple Watchのバックアップ
  • ・デバイスの設定
  • ・HomeKitの構成
  • ・ホーム画面とAppの配置
  • ・iMessage、テキスト(SMS)、MMS メッセージ
  • ・iPhone、iPad、iPod touch 上の写真とビデオ
  • ・Appleサービスからの購入履歴 (音楽、映画、テレビ番組、App、ブックなど)
  • ・着信音
  • ・Visual Voicemailのパスワード(バックアップ時に使っていたSIMカードが必要)

■写真(画像データ)・動画はGoogle フォトがおすすめ
写真・動画についてはiCloudストレージでもバックアップが取れるが、iCloudの無料プランで使用できる容量は5GBまでのため、写真や動画をたくさん保存している人には少々物足りないかもしれない。有料プランを契約するのが手っ取り早いが、写真以外にバックアップしたいデータがない場合は、容量無制限のGoogleフォトにバックアップを取るといいだろう。

Google フォト アイコン

なお容量無制限プランでバックアップすると、写真は16メガピクセル(以下16MP)以上の写真は16MPまでサイズが圧縮されるが、通常の写真プリントなどには十分なサイズだ。また動画の解像度が1,080p以上の場合は1,080pまで圧縮される。どうしても圧縮せず元のサイズで保存しておきたいものは、その写真や動画だけ元のサイズでアップロードするか、後述するPCにバックアップを取る方法を併用するなどしてほしい。

アップロードサイズの変更は、Google フォトの[設定]>[バックアップと同期]>[アップロードサイズ]から行える。

Google フォト 設定

■音楽をバックアップしたいとき
・Apple MusicもしくはiTunes Matchに加入している場合
「iCloudミュージックライブラリ」を有効しておくだけで、自動でバックアップされる。「iCloudミュージックライブラリ」は、音楽・プレイリストなどをiCloud上に保存し、同じApple IDでサインインするすべてのデバイスで再生できる機能。[設定]>[ミュージック]から、これをオンにしておくだけでよい。

iCloudミュージックライブラリ

・Apple MusicもしくはiTunes Matchに加入していない場合
後述するPCでのバックアップやバックアップ専用アプリなどで保存する。

■アプリは各アカウントとパスワードの管理を
すべてのアプリデータそのものをiCloudにバックアップすることはできないが、SNSにしてもゲームにしても音楽アプリにしても、基本的には各アプリにアカウントとパスワードが存在するはずだ。同じアカウントとパスワードを使えば、端末を変えても引き続きログインできるので、各アプリのアカウントとパスワードをしっかり管理しておこう。

アカウントとパスワード

なお、iCloudキーチェーンを有効にしていれば、各アプリなどのアカウントとパスワードを保存・バックアップできる。

【Androidの場合】

■写真やデータ、設定は「Google アカウント」に自動バックアップ
Androidスマホのさまざまなコンテンツ、データ、設定などはGoogle アカウントへ自動バックアップを取得できる。基本的には写真や動画はGoogle フォトに、ファイルなどはGoogle ドライブに保存される(Google ドライブの無料プランで使用できる容量は15GBまで)。アプリの設定もバックアップされるので、たとえば一旦アンインストールしたアプリを再インストールする場合などでも、自動的に前回の設定を復元できる。

初期設定では自動バックアップが有効になっている機種が多いが、一度確認しておくと安心だろう。たとえばGalaxyの場合、[アカウントとバックアップ(Android 8までは、クラウドとアカウント)]>[バックアップと復元]>[Google アカウント]欄[データのバックアップ]をオンにする。この下に[バックアップアカウント]欄があるので、バックアップをとりたい(利用中の)Google アカウントを選択しておこう。

Android Galaxy バックアップ

Google ドライブへの自動バックアップの対象となるものは以下のとおり(Google 公式サポートより)。

  • ・Google コンタクトのデータ
  • ・Google カレンダーの予定と設定
  • ・Wi-Fi ネットワークとパスワード
  • ・壁紙
  • ・Gmail の設定
  • ・アプリ
  • ・ディスプレイ設定(明るさ、スリープ)
  • ・言語と入力の設定
  • ・日付と時刻
  • ・Google 以外のアプリの設定やデータ(アプリによって異なる)

■連絡先のバックアップ先は複数あり
保存方法はAndroidスマホの機種により異なるが、連絡先は何カ所かに保存できる場合がある。たとえばGalaxyの場合は「Google アカウント」のほか、「本体」と「Galaxy アカウント」にも保存が可能だ。保存先が複数ある場合には、連絡先の新規作成時に選択できるほか、各連絡先の詳細や編集のメニューから保存先の移動が可能。

Android Galaxy 連絡先 保存先

ただ、あちこちに分散して保存すると機種変更時に作業が面倒なほか、バックアップも煩雑になるので1カ所にまとめておきたいところだ。基本的には機種に依存しないGoogleアカウントに保存しておけば自動バックアップにも対応しており管理しやすい

■アプリは各アカウントとパスワードの管理を
アプリによってはGoogle アカウント管理下にバックアップできるものがあるが、すべてではない。だがSNSにしてもゲームにしても音楽アプリにしても、基本的には各アプリにアカウントとパスワードが存在し、同じアカウントとパスワードを使えばほかの端末からも引き続き使えるので、各アプリのアカウントとパスワードをしっかり管理しておこう。


PCでバックアップ

ここからは、スマホだけでなくPCと連携して保存する方法を紹介する。スマホの標準機能でバックアップが取れないデータを保存したい場合や、日常的にPCを使っている場合などはこちらの方法が使いやすいだろう。

PC スマホ バックアップ

■メリット

  • ・PC上で写真や音楽などのさまざまなデータをまとめて整理できる。
  • ・外付けハードディスクなども併用して保存すれば比較的大容量のデータを管理できる。

■デメリット

  • ・PCが必要。
  • ・スマホ単体で自動バックアップを行うのと違い、PCへの接続が必要となるので若干手間がかかる。うっかりバックアップを忘れていると、万が一の場合に最終バックアップからの差分が失われてしまうことにもなるので注意しよう。

【iPhoneの場合】

MacでもWindowsでも、端末のほぼすべてのデータと設定のバックアップが可能だ。おすすめの設定は「自動同期なし」だ。設定方法は、iTunesを起動し、「環境設定」(Windowsの場合は「編集」>「環境設定」)>「デバイス」で「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れる。「自動同期あり」のままだと、iPhoneをPCに接続した際に自動的に同期が開始され、上書きによってデータが消えたり重複してしまう可能性があるので注意が必要だ。

iTunes 自動同期を停止

LightningケーブルでiPhoneをPCに接続し、iPhoneマークをクリックして「今すぐバックアップ」を選択。

iTunes バックアップ

 

【Androidの場合】

PCがWindowsの場合、Androidスマホをケーブルで接続すれば、USBストレージのようにフォルダが表示される。ただし、インストールしたアプリをバックアップすることはできず、画像、動画、音楽、テキストファイルなど、保存できる内容に限りがある。

Android PC バックアップ

Macの場合はそもそもケーブルで接続してもAndroidスマホを認識しないため、「Android File Transfer」などの専用のアプリを介す必要がある。


SDカード・外部ストレージでバックアップ

PCではなく、SDカードやUSBストレージにバックアップをとる方法もある。PCを持っていない人やPCに慣れていない人は、この方法が使い勝手がよいだろう。

SDカード

■メリット

  • ・Androidの場合、SDカードを利用できる機種なら専用アプリで定期的にバックアップを取得することができ、PCにバックアップを取るよりも手軽に行えるのが魅力。機種変更時もSDカードを挿し替えればいいだけなのでデータ移行を比較的簡単にできることもポイント。
  • ・大容量のSDカード、SDカードの買い替えなどで多くのデータを保存できる。

■デメリット

  • ・SDカードや外部ストレージ自体の破損や紛失の可能性。
  • ・SDカードが利用できないAndroidスマホやiPhoneでは都度ストレージに接続し、手動でのバックアップが必要になるので若干手間がかかる。この場合、スマホ単体での自動バックアップを使いつつ、機種変更などのタイミングで、念のために外部ストレージへのバックアップも行うなど、補助的に使うのがいいだろう。

外部ストレージについては、容量、サイズ、携帯性などで幅広い選択肢があり、最近では充電のついでに自動でバックアップを取ってくれる商品も人気だ。

外部ストレージ

ただしiPhone自体には外部ストレージを管理する機能がないので、別途専用アプリを使う必要がある。なお、今秋配信予定のiOS 13では、OSの機能として外部ストレージが利用可能になる予定だ。


専用アプリでバックアップ

写真はこれ、音楽はこっちと、手順が増えるのが面倒であれば、バックアップ専用のアプリを利用して一気にバックアップを取るという方法もある。

バックアップ イメージ

■メリット

  • ・スマホのアプリだけでバックアップできる。
  • ・バックアップに特化しているため、スマホの標準機能よりもメニューがシンプルでわかりやすいものが多い。
  • ・バックアップするデータを細かく指定できる場合も多いので、iCloudやGoogle アカウントではなにがバックアップされているのかわからず不安だという人にもおすすめできる。

■デメリット

  • ・バックアップしたデータのセキュリティはサービスに依存する。
  • ・アプリごとに操作方法が異なり、またアプリによっては操作が複雑な場合がある。
  • ・データの大きさによってはバックアップに時間がかかることがある。
  • ・大容量データの場合は、Wi-Fi環境でないとデータ通信料が高くなってしまう可能性がある。

iPhone・Androidともに、代表的な「JSバックアップ」をはじめ、今ではたくさんのバックアップアプリが存在する。アプリにもよるが、専用クラウドサーバーのほか、Dropboxなどのオンラインストレージにバックアップを行えたり、SDカードへのバックアップが可能なサービスもある。ただ、一度に大量のバックアップを取ると時間や通信量を消費してしまうことがあるので、こまめにバックアップを取ったり、Wi-Fi環境下でスマホの充電がしっかりされている状態で行うといいだろう。

auユーザーなら「データお預かり」アプリ

auの公式アプリ「データお預かり」は、Androidにはプリインストールされている。iPhoneの場合はApp Storeからダウンロードして利用でき、スマートフォンの中のアドレス、写真、動画などの情報をauサーバーが預かる。操作方法は非常に簡単で、「データお預かり」>「預ける」と進み、預けたいデータを選択し、「預ける」ボタンを押すだけだ。

データお預かり

もし端末を紛失したり壊れたりしてしまっても、新しい端末でIDとパスワードさえ入力すればすぐにデータを復旧できる。なお、auスマートパス、auスマートパスプレミアム会員なら50GBまで無料(50GB以上は10GBごとに100円)。

基本的にはOSの標準機能のバックアップ機能を使う方法をおすすめするが、PCのありなし、またPC操作の慣れ、保存したいデータの量や種類などによって、使いやすい方法で試してみてほしい。

機種変更時に限らず、写真や動画、音声など大切なデータをしっかりバックアップして、不安なく思い出をスマホに残そう。

文:山本竜也

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