2015/08/24

出欠確認からクーポンまで 通信環境にとらわれないビーコンがスゴイ件

インターネット(online)と実店舗(offline)を連携させる"O2Oマーケティング"において、その拡大に大きく貢献する可能性を秘めた商品が登場している。その名は、「PaperBeacon(ペーパービーコン)」。

これまでも、スマートフォンやタブレットを店頭に設置された端末にタッチすることで、クーポンを取得したり、タウンガイドを読み込んだりといったことは日常的に行われていたが、それらはすべてスマートフォンの電波があることが前提のサービス。つまり、圏外となる地下などの地域では活用が難しいサービスだったのだ。しかし、ペーパービーコンは、圏外でも上記のようなサービスの提供を可能にする。

その秘密は、省電力型の近距離無線通信(Bluetooth Low Energy)を使用し、その一つひとつを識別するIDや位置情報を発信する無線素子にある。この信号をスマホのアプリが受信することで、たとえ圏外でも位置を特定し、クーポン配布などのサービスを可能にするのだ。

スマホやタブレットをペーパービーコンに置くことで、省電力型の近距離無線通信(Bluetooth Low Energy)アプリが受信。圏外でもクーポン配布などが行える

株式会社セルクロス、株式会社タグキャストとともにペーパービーコンを開発した、帝人株式会社のコーポレートコミュニケーション部、テイジン未来スタジオ館長兼広報担当の渡辺千晃さんは、その可能性についてこう語る。

「もちろん、Wi-Fi環境があれば、携帯電波の圏外でも利用可能なことは大きな魅力ですが、認証できる範囲を限定する機能特性によって、これまで以上に特定された場所で精度の高い認証サービスを提供することができるようになります。レストランでは注文と同時に決済が完了するキャッシュオンデリバリーが可能になりますし、学校や塾では出欠確認と同時に宿題のチェックができ、個々の学力に応じた問題をペーパービーコンが認証し、Wi-Fi経由でスマホにインストールするといったこともできます。しかも、これらのサービスが、基本的にはスマホやタブレットを置くだけで利用できるという手軽さも、大きな魅力だと思います」

学校などの施設の場合、机に置かれたタブレットをペーパービーコンが認証。出欠席や宿題の提出状況、問題のインストールを同時に行うことも

ファストフードやバーなどの飲食店の導入例としては、スマホやタブレットを通じて注文と同時に決済する、キャッシュオンデリバリーが可能に

また、ペーパービーコンには、さらなる活用の可能性も広がっている。

「ペーパービーコンを使うことにより、スマホやタブレットからユーザーの使用言語をクラウド上で簡単に識別できるので、たとえば、ペーパービーコンを使ったタウンガイドを各地に設置すれば、世界中の言語で、スムーズにその街を案内することができます」

新しい技術が生み出す可能性は、近い将来を見据えている。

文:大久保和則

この記事の評価をお願いします

ご回答ありがとうございました。
よろしければ評価の理由を教えてください。

※300文字以内でご入力下さい。
※ご入力いただいた内容については今後の改善に利用させていただきます。
※返信は行っておりませんので、個人情報のご入力はご遠慮下さい。

最新情報はこちらでもチェック

  • メール
  • LINE
  • twitter
  • facebook