2022/10/20

5Gエリアができるまでの工程とは

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KDDIではお客さまに5Gを届けるため、今まで培ってきた技術と現場力を駆使して挑んでいる。5Gが使えるようになるまでには、大きく5つの工程がある。企画、計画、開発、設計、工事の5工程だ。

au 5Gができるまでの工程

①企画

まず「企画」では、エリアの展開方針を取りまとめている。たとえば「鉄道沿線や駅周辺の生活動線でしっかりエリアをつくる」といった方針を整理し、「全国のどの路線や商業地域からエリア化(つながるように)するのか」といったプランの具体化が主な役割だ。

②計画

次の「計画」段階では、①の企画の内容を受け、今後のお客さまの携帯電話の活用方法を想定し、基地局がどれくらい使われるかの予測を立て、どの周波数をどの街や場所で展開していくのか、具体的な基地局設置場所を決めていく。

一度、建設工程に入った後では計画全般を変更することが難しくなるため、場所だけでなく基地局設備の性能や今後の技術進化もふまえ、実行的な計画を立て、それをわかりやすく関係部署に伝えていくことを「計画」段階で行う。

会議しているサラリーマン

③開発・④設計

その②で策定した計画を受け、「開発」で得られる通信機器を元に基地局毎の「設計」を行うのが、設計部署の役割だ。たとえば渋谷駅の周辺をエリア化するという計画に対し、その場所に5Gの電波を届かせるには、どの基地局にどんなアンテナを設置すればよいのか。工事の実現性を含め、その最適なエリア化手法を検討する。

⑤工事

その設計を元に、実際の現場で工事の調整を行うのが、工事部署の役割だ。基地局設置が決定した現場で実際に調査してみると、設計したアンテナの方向が建物に遮られているケースや、想定した設置スペースが使用できないケースなど、机上調査ではわからなかった様々な課題が出てくる。そこでアンテナ方向を調整したりコンパクトな設備に変更したりと、ひとつひとつ課題を解決しながら、エリア設計プランを確定させていく。

au 5G用のアンテナを設置・調整するKDDIエンジニアリング社員

その後も基地局に設置する設備機材や回線、電源取得などの詳細工事の設計や免許申請など多くの工程を経て、ようやく基地局設置の工事に着手。完成後に5G電波を発射することで、お客さまにご利用いただけるようにする。

このすべての工程をひとつひとつ丁寧に行うことで、お客さまに寄り添ったエリアづくりを目指し、KDDIはこれからも通信基盤を構築していく。

※この記事は2022年3月28日の記事を再編集したものです。