2021/04/09

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2021/04/09

『KDDI MUSEUM』を現地レポート!au歴代モデルや国際通信の歴史、5Gの未来を知る


2020年12月1日にオープンした「KDDI MUSEUM」

いまやスマートフォンやインターネットは誰もが手軽に使え、海外でもストレスなく使用できる時代になったが、携帯電話が一般に普及し始めたのは1990年代以降だし、かつては日本〜アメリカ間の国際電話が3分2,430円なんて時代もあった。当たり前のように利用している便利な通信だが、現在に至るまでには長い道のりがあったのだ。

2020年12月1日、東京都多摩市に「KDDI MUSEUM(KDDIミュージアム)」がオープンした。こちらは約150年にわたる日本の国際通信の歴史を実物の機器や資料で解説し、歴代のau携帯電話とスマートフォンが一堂に展示され、さらに最新の5G&IoT技術も体験できる。今回は通信の歴史や5Gのもたらす未来をKDDI MUSEUMの展示を通して紹介しよう。

【目次】

 2020年12月1日にオープンした「KDDI MUSEUM」

A ゾーン/国際通信のはじまり(1871年~)

「KDDI MUSEUM」日本の国際通信のはじまり

KDDI MUSEUMはABCDの4つのゾーンに別れている。Aゾーンは日本の国際通信のはじまりから、海底電信、無線通信、衛星通信、海底ケーブル通信と、世界とつながる国際通信の歴史が学べるエリアだ。最初にプロローグとして、アメリカ大統領から江戸幕府に献上されたエンボッシング・モールス電信機の複製や、大西洋を横断した海底電信ケーブルの実物など、貴重な資料が展示されている。そして1871(明治4)年に長崎に建てられた海底線陸揚庫(ケーブルハット)の復元へ続く。日本の国際通信はこの煉瓦と石の建物とともに始まったのだ。ウラジオストク(ロシア)〜長崎、上海~長崎までの間を海底電信ケーブルでつなぐという壮大な取り組みが、約150年前の日本で行われていたことに驚かされる。

1888年の電波の発見によって、無線も世界の国々をつなぐ重要な手段になっていく。さらに真空管や水晶発振器の発明で送ることができる情報は文字だけでなく、音声や写真に広がっていく。ミュージアムでは、長波無線送信所の建物に設置された巨大な碍子の模型や短波無線通信用に開発された真空管の数々を見ながら、通信が社会に与えたインパクトを知ることができる。

 「KDDI MUSEUM」日本の国際通信のはじまり
「KDDI MUSEUM」日本の国際通信のはじまり

「戦後の国際通信 ーKDDの設立ー」のコーナーでは、実際にオペレーターが国際電話を取り次いでいた有紐(ゆうひも)交換台の実物も展示。遠い外国との通話が接続用のコードを人の手でつなぐことによって成立していた事実に歴史を感じる。

「KDDI MUSEUM」有紐交換台

そして、日本の国際通信は高速化と大容量化を実現するため、衛星通信ネットワーク構築への参画、太平洋横断海底ケーブルの建設という巨大プロジェクトに挑戦していく。ミュージアムでは、初期の通信衛星や実際に使用されていた海底ケーブルなどの実物展示に加えて、映像で当時の挑戦の様子を伝えている。現在ではインターネットで誰もが気軽に世界中の情報に瞬時にアクセスできるが、そのためには光海底ケーブルや通信衛星が国際通信に欠かせないインフラである。それらの実現は人類の挑戦の歴史でもあったのだ。

「KDDI MUSEUM」衛星通信と海底ケーブル通信

Bゾーン/国内通信市場への参入と挑戦(1985年〜)

「KDDI MUSEUM」通信の自由化への挑戦

続いてのBゾーンは国内通信市場への参入と挑戦がテーマ。「日本の電話を安くする」という志のもと、KDDIの前身会社のひとつであるDDIが新規参入事業者としてNTTという巨大企業に挑戦してきた軌跡を映像で紹介。また、同じく前身会社のIDO(日本移動通信)が1988年に提供を開始した「ショルダーフォン」、そこから小型化されていった初期の貴重な携帯電話などが展示されている。「ショルダーフォン」は肩にかけて大きさや重さを体験することもできる。

ショルダーフォン

「通信おもいでタイムライン」のコーナーでは、通信がより身近になった1980〜1990年代のできごとや、通信市場の活性化がもたらした文化や暮らしの変遷などを年表とイラストで紹介している。

「KDDI MUSEUM」通信おもいでタイムライン

たとえば「駅の改札口付近にあった伝言板」「1982年のテレホンカードの登場」「1993年のポケベルブーム」「1995年のインターネット“元年”」などがあり、「あった、あった!」と共感できる、懐かしいムーブメントを再確認できる。

「駅の改札口付近にあった伝言板」「1982年のテレホンカードの登場」「1993年のポケベルブーム」「1995年のインターネット“元年”」

Cゾーン/歴代のau携帯電話とスマートフォン(2000年〜)

「KDDI MUSEUM」au Gallery

Cゾーンのメインは「au Gallery」だ。auブランドが誕生した2000年から現在までの携帯電話・スマートフォン約500台が壁一面に並ぶディスプレイは圧巻!auを使ったことがある人は過去に自分が使っていた機種を見つけて懐かしんでほしい。

「KDDI MUSEUM」au Gallery

au Design projectのすべてのラインナップも展示されており、市販化されなかった貴重なコンセプトモデルも見ることができる。たとえば、2003年に発表されてデザインケータイとして人気を博した「INFOBAR」のコンセプトモデル「info.bar」。ファッション性を備えたタイルキーはいま見ても斬新だ。

「INFOBAR」とコンセプトモデル「info.bar」

「apollo」はスマートフォンという言葉がまだ一般的でなかった時代に、Microsoftが開発していたスマホ向けOSの搭載を想定したコンセプトモデル。ボディの下半分を90°回転させるとキーボードが現れるユニークな構造。

コンセプトモデル「apollo」

「ガッキ ト ケータイ」はヤマハデザイン研究所とのコラボレーションによるコンセプトモデル。携帯できる本格的な楽器でありながら、電話でもあるハイブリッド性を備えた6つのモデルが製作された。

コンセプトモデル「ガッキ ト ケータイ」

ほかにも、「触感」をデザインすることを目指した「MEDIA SKIN」、au初のAndroid搭載スマホを目指した「SUPER INFOBAR」、アーティストの草間彌生さんが手がけたiida「Art Editions YAYOI KUSAMA」3作品、携帯電話とロボットを掛け合わせた「Polaris」、など、見た目も機能もユニークなコンセプトモデルがズラリ。見ていて飽きない。

コンセプトモデル「MEDIA SKIN」、「SUPER INFOBAR」、iida「Art Editions YAYOI KUSAMA」3作品、「Polaris」

Dゾーン/au 5Gがもたらす未来(2020年〜)

KDDI MUSEUM」の「au 5Gコーナー」

最後のDゾーンのテーマは「au 5G」だ。2020年3月からau 5Gがスタートしたが、ここでは5Gを活用した最新のコンテンツが体験できる。

たとえば、5Gスマホとスマートグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を使った映像視聴。画面が目の前に現れてゲームや映像を楽しめるAR体験に誰もがドキドキするはず。

サングラス型スマートグラス

また、ヘッドマウントディスプレイなどを装着することなく、高精細な3Dコンテンツを裸眼で立体的に視聴できる「3Dホログラム」も体験できる。映し出された立体映像を、ジャスチャーで上下左右に回転させるなど、あたかも触れている感触を味わうことができる。

3Dホログラム

「XR Door」は、スマホ上に現れるドアを抜けると、スマホの動きに合わせて360°別世界が広がるコンテンツ。沖縄の海やヨーロッパ街並みを疑似散歩でき、まるで映画やマンガの世界が現実になったかのようなワクワク感を味わえるはず。このようにゲーム感覚で楽しみながら、au 5Gがもたらす近未来を体感できるのだ。

XR Door

「スマートフォンや携帯電話だけではない」KDDIの取り組みとは?

通信の過去から未来まで、深く知ることができる「KDDI MUSEUM」。KDDI広報部の「KDDI MUSEUM」担当の東 達朗と森井 彩に、ミュージアムが生まれた背景や通信の未来を聞いた。

KDDI広報部 メディア開発グループの東 達朗と森井 彩 KDDI広報部 メディア開発グループの東 達朗と森井 彩

「『KDDI MUSEUM』は、東京都多摩市に当社の宿泊研修施設が開設されることになり、弊社で所蔵していた歴史的史料を移設し一元化したのがはじまりです。国際通信の歴史はKDDIの歴史であり財産でもあるので、大切に保管して、取り組みをご覧いただきたいと思いました。

KDDIは携帯電話を売っている会社というイメージが強いかもしれませんが、それだけではなく、国際通信トラフィックの99%を占める光海底ケーブルの敷設・保守・運用や、山間部・砂漠地帯などの通信を実現するなど、通信にまつわるさまざまな取り組みを行っています。そういったことを知っていただけるとうれしいです」(東)

「これまでは電話やメールによって人と人がつながるコミュニケーションが中心でしたが、今はIoTによってモノとモノがつながりはじめました。これからの時代は通信がより生活に溶け込んできて、あらゆるものがつながる便利な社会になっていくと思います。通信がもたらす便利な未来の一端を、『KDDI MUSEUM』で体験できるので、ぜひお越しください。

また、自宅でも展示内容を楽しめるよう、館内全体を高画質3D静止画で撮影したバーチャルコンテンツを専用サイトで公開しています。館内すべての展示を3DビューとVR映像でチェックできるので、これも新しい通信のかたちだと思います。そちらも見ていただき、楽しんでもらいたいです」(森井)

KDDIバーチャルミュージアム

現代ではスマホやインターネット、国際通信は誰もが使えるようになり、世界中の人々とつながり、情報を一瞬でシェアするのが当前の時代になった。だが、そこまでたどり着くには長い歴史と挑戦があった。「KDDI MUSEUM」は、そんな通信の歴史や未来を深く知ることができる貴重なアーカイブだ。実際に足を運んで通信150年の歴史を体験してみてはいかがだろうか。

KDDIバーチャルミュージアム

「KDDI MUSEUM」の展示内容がご自宅でも楽しめるいただけるバーチャルコンテンツです。スマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセスすると、まるで館内にいるように展示をご覧いただけます。ぜひお楽しみください。

KDDIバーチャルミュージアムはこちらから

文:TIME&SPACE編集部
写真:有坂政晴

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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