2021/03/29

auの5Gが山手線の駅周辺でつながる!JR神田駅周辺のスマホ電波対策を密着取材

5G対応のスマートフォンが続々と発表されるなか、auでは5Gのエリア拡大に向け全国で電波対策を進めている。今回は利用者の多いJR山手線の駅周辺の対策をお伝えする。

JR東日本の山手線

2021年春に山手線駅周辺のau 5G電波対策が完了予定

東京の主要路線であるJR山手線は、1週間で3,181万人が利用し(2019年ジェイアール東日本企画調べ)、新宿、渋谷、池袋、品川など30の駅があり、首都圏の生活の足として通勤・通学などに幅広く利用されている。

JR東日本の山手線

そんなJR山手線の駅周辺におけるau 5G対策が、2021年春に完了予定だ。いったいどのような電波対策を行なっているのか?2月に行われたJR神田駅周辺での電波対策に密着した。

JR神田駅周辺で行われた電波対策に密着

JR神田駅周辺

やってきたのはJR神田駅のそばにあるビルの屋上。au 5Gの電波対策は非常に駅から近い場所で行われていた。

JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策

5Gの電波対策とはどんなことを行うのか?基地局の設置などに携わるKDDIエンジニアリングの菊池敦史に聞いた。

KDDIエンジニアリングの菊池敦史 KDDIエンジニアリングの菊池敦史

「5Gがつながるようにするためには、5Gの電波を飛ばす基地局を設置します。ただ、5Gは高周波のため、4Gよりも電波を遠くに飛ばすことができないうえに、ちょっとした障害物があると減衰してしまいます。そこでビルの屋上など見晴らしの良い場所から電波を飛ばしますが、高層ビルのように高過ぎると駅が遠くなり、電波が届きにくくなってしまいます。今回は神田駅の側にあるビルのなかでも、適切な高さで見通しの良い屋上に基地局を設置します」(菊池)

JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策
JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策

一般的に5Gの電波対策は、すでに設置されている4Gのアンテナの支柱に5G用のアンテナを新設するケースが多いが、その設計が非常に厳格だという。

「5Gの電波は指向性(電波の強さや感度が方向によって異なる性質)が非常に強いため、アンテナを向ける角度が2度ズレるだけでも、電波対策できる場所が変わってしまいます。当初、神田駅では4Gのアンテナの支柱の側に5Gのアンテナを設置する予定でしたが、それでは角度が合わず十分な電波対策ができなかったので、今回は既存の4Gのアンテナを外して、同じ場所に4Gと5Gの電波を発信するアンテナを新たに設置して対策を行いました」(菊池)

JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策
JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策

実際に神田駅付近のビルの屋上に設置された5Gの基地局がこちら。適切な高さに5Gのアンテナがあり、人が集まる改札周辺やホーム周辺に向けて電波を飛ばすよう設計されている。

JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策
JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策
JR神田駅周辺で行われたau 5Gの電波対策

この基地局は神田駅の南口周辺の5G電波対策を行うためのもので、北口には別の基地局を設置して対策を行っている。こうして神田駅周辺でau 5Gが使えるようになったのだ。

JR神田駅周辺でau 5Gがつながる

ほかの山手線各駅周辺もau 5G対策が行われている

もちろん、神田駅だけではなく、代々木駅や新橋駅、大崎駅など、ほかのJR山手線各駅周辺でも、駅の立地に合わせてau 5G対策が行われている。

JR大崎駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局 JR大崎駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局
JR代々木駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局 JR代々木駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局
JR新橋駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局 JR新橋駅と周辺に設置されたau 5Gの基地局

このように山手線の各駅周辺でau 5Gのエリア対策が進んでいる。

JR山手線以外にau 5Gがつながる場所が増えていく

JR山手線の各駅周辺のau 5Gの電波対策は2021年春に完了予定だ。今後の鉄道路線の電波対策について、KDDIの東京・神奈川・山梨エリアの鉄道路線の電波対策を行うエリア品質管理部の金井雄亮と前波夏織に聞いた。

KDDIエリア品質管理部 南関東EC 金井雄亮と前波夏織 KDDIエリア品質管理部 南関東EC 金井雄亮と前波夏織

「JR山手線は日本一の利用者数を誇る新宿駅をはじめ、非常に利用者が多い路線です。多くの方にau 5Gの快適さをいち早く体感していただくために電波対策を行いました。JR山手線の駅は周辺に高層ビルが多く5Gの電波対策は困難でしたが、今後ほかのJRの路線や私鉄沿線への5G対策を行っていく際に、今回の経験が生きてくると思います」(金井)

「5Gの電波は今後ますます広がっていきます。お客様が実際に5Gを使うことを想定しながら、4Gで品質を磨いてきたように品質確認と改善に取り組みお客様が利用しやすい5Gを提供していきたいと思います。また、5Gの電波対策を行いつつ、4G LTEのお客様が引き続き快適にご利用いただけるように品質の改善を行っていきます」(前波)

最後に、今後のau 5Gの電波対策の展望について、KDDIで全国の電波対策の品質改善を統括するエリア品質管理部の樋口 毅に聞いた。

KDDIエリア品質管理部 エリア企画グループ 樋口 毅 KDDIエリア品質管理部 エリア企画グループ 樋口 毅

「より多くのお客様にau 5Gを体験していただくため、引き続き鉄道沿線や繁華街、競技場、イベントホールなど、人がたくさん集まる場所を中心に電波対策を行っていきます。5Gは今後の社会インフラに重要な存在になっていきます。日本の多くの方々にau 5Gの快適さを体験していただけるよう、全国規模で電波対策をしっかりと行っていきたいと思います」

JR山手線各駅周辺だけでなく、これからは全国のより身近な場所でau 5Gが利用できるエリアが増えていく。もしも、au 5Gがつながる場所を確認したいときは、au 5Gのエリアマップをチェックしてほしい。

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文:TIME&SPACE編集部
撮影:有坂政晴

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