2019/12/19

いまだにガラケーの母に 完璧なスマホの使い方を教えてきた

どうも。株式会社バーグハンバーグバーグの加藤と申します。

私は現在、デカすぎて首がつっかえる人形のある街、名古屋に来ています。

 

というのも、2022年以降に 3G回線のサービスを終了することを各大手キャリアが発表しているからです。

この記事を読んでいるみなさまであれば「別に4Gあるしいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、4Gの使えない3Gの携帯ユーザーにとっては死活問題…。

例えば……

 

親世代の3Gユーザー!!

 

うちの場合は母親がそれです。

親と連絡できないのは何かと不便ですので、この機会にスマホに移行してもらい、使いこなせるよう教えようというワケです!

 

ギャラクシーさま「それで加藤さんの故郷である名古屋へやってきたんですが…本当に自分で教えられますか?

加藤さま「同行カメラマンのギャラクシーさん、お任せください! 今回、記事の最後にシニア世代向けのスマートフォン講習会を開いている講師の方に「親世代にスマホを教える最適な方法」を聞くんですが、その必要性は一切ないと言っていいでしょう。

ギャラクシーさま「すげぇ自信。だけど記事としての価値が減るのでそこそこ失敗してくださいね。

加藤さま「絶対しない!! auさんには悪いけど、ぼくのターンで文句なしの大成功を収めて記事としての読みごたえをなくします!!

ギャラクシーさま「ライターが言うことじゃねぇ。

 

スマホを買おう!

加藤さま「というわけで、まずはスマホを買いますか。

おかあさま2「全然わからないから、任せるわ。

ギャラクシーさま「好みとかないんですか?

加藤さま「母はスーパーデジモノ音痴なので、ぼくがすべて決めます。

おかあさま「そうです。

ギャラクシーさま「認めるんだ。

 

購入したのはHUAWEI製のスマホ

ギャラクシーさま「えっ!? それって普通のスマホですよね? いわゆるシニア向けのスマホを買うものだと思ってました。

加藤さま「このまま使わせるのはうちの母親には難しいかもしれませんが、ぼくもAndroidユーザーなので、使いやすいようにすべて設定しなおせばいいんです。このスマホは安くてスペックも高く、バッテリー容量もデカい。それに母は機種の違いとか言われてもよくわからないんですから。

おかあさま2「うん。わからんから任せる。

加藤さま「親は60代半ばなんですが、同世代でもすでにスマホに買い替えてる人は多いんですよ。父親も親せきもみんなスマホだし。母だけが出遅れているから、色々と悩むよりまずは触ってもらうのがいいかなと。

ギャラクシーさま「素朴な疑問なんですが、今までYouTube観てみたいなーとか、LINEしたいなーとか思わなかったんですか?

おかあさま2「色々なことができるっていうのは、話に聞いて知ってるけど…。きれいな写真を撮ったり、調べ物したり、テレビみたいなやつ(おそらく動画のこと)を見れたり。東京暮らしの息子とも気軽に連絡が取れるんでしょ? でも……。

加藤さま「母はメールも打てないし、電話も無視するほどで。ガラケーすら使いこなせてないんです。テレビの録画さえちゃんとできません。新しいことを覚えるのが異様なほど億劫なので…。

ギャラクシーさま「僕らでいうとジャンボジェットを操縦するくらい、使い方がわかってないと。ただ、僕の母も最近スマホに買い替えたんですけど、「ガラケーより“見て”どうすればいいかわかるから、使ってみたら簡単で便利」って言ってました。加藤さんのお母さん、頑張りましょう!

 

設定してあげよう

加藤さま「データ通信量の少ないプランに入ったので、まずはぼくのスマホでテザリングしながら必要なアプリを入れていきます。もちろん家にWi-Fiはないし。あと、購入したてのスマホって必要最低限の充電しかされていないから、あらかじめ持ってきておいたモバイルバッテリーで充電しながら行います。

ギャラクシーさま「すげぇ準備してある…。たしかに、買いたてのスマホって満充電はされてないですよね。ネット使わない実家にWi-Fiないのもあるあるだ。

 

加藤さま「あと、画面をすべて変えます。

ギャラクシーさま「えっ!? 便利なアプリいっぱいあるのに!?

加藤さま「そりゃあ使いこなせれば便利ですけど、母は新しいことを覚えるのがびっくりするくらい苦手なので…。

おかあさま2「うん。多分無理。

ギャラクシーさま「まあ、いきなり色々教えても覚えられないから、まずは“さわり”の部分だけに絞って教えるのがわかりやすいのかも。

加藤さま「なので、ホーム画面はこれくらいシンプルでいい

 

ギャラクシーさま「ホーム画面 過疎りすぎ!

加藤さま「これでも多いくらいです。ぼくも愛用している「Nova Launcher ホーム」というカスタマイズアプリで、限りなく簡略化。さらに文字サイズも大きくしています。よく電話する人のショートカットを作ったり……。

ギャラクシーさま「意外とちゃんと考えてる。

加藤さま「あとは、「ギャラリー」「写真を見る」、「アドレス」を「電話帳」、「マップ」を「地図」と、とにかく親でもわかる言葉に変更してます。

ギャラクシーさま「さすがに子供扱いしすぎてません?

おかあさま「これならわかる!

ギャラクシーさま「いいんだ。

 

はじめは興味を持ってカスタマイズを見ていた母も…

 

すぐ飽きて唐揚げを食べだしました

ギャラクシーさま「でっけぇバッテリー容量のウィジェットはなんで?

おかあさま2「私、ケータイは2週間くらい充電しないから、これを見て2日に一回くらいは充電しろって…。

ギャラクシーさま「ガラケーってそんなに充電しなくてバッテリー持つんだ…。

おかあさま2「全然開かないからかも…。充電するの面倒くさい…。

加藤さま「そこでくじけそうになるんだ。

 

使い方を教えよう

このあと、電話の掛け方や…

 

写真の撮り方、見る方法などを教える

加藤さま「よしよし…ここまではタップとかだけでどうにかなるんですが、問題はLINEですね。

ギャラクシーさま「文字入力! たしかに今スマホを使ってる人でも、慣れるのに時間かかりましたよね。

加藤さま「大丈夫!! 対策は考えたから。文字入力は覚えなくていい。

ギャラクシーさま「教えろよ!!

加藤さま「LINEって便利なスタンプがあるから、これさえ送ってればコミュニケーション取れるんですよ。

 

加藤さま「ほら。

ギャラクシーさま「いや、なんでニワトリ?

おかあさま「かわいいから。

ギャラクシーさま「???

加藤さま「反応が返ってくればいいんですよ。「この日に実家帰るね」とかぼくが送ったら、YES/NOがスタンプでわかれば十分なんです。これで教えることはすべて終わりました。「よくわかんなくなったら下の丸いやつ(ホームボタン)を押して元の画面(ホーム画面)に戻して」ということだけちゃんと覚えてもらえば。

ギャラクシーさま「本当にこれでいいのか…?

加藤さま「というか、もう母が飽きて新しいことを覚えるのが無理なので…。

おかあさま「もう無理。

ギャラクシーさま「ただ……僕が母親にスマホを教えた際「電源を起ち上げる方法」を伝えるのを忘れたため、バッテリー切れで電源が落ちた時、一週間くらい連絡が取れなくなったんです。母は田舎で一人暮らしなので、親戚一同「何かあったんじゃないか!?」と大慌てになりました。

加藤さま「確かに、うちの母親も電源切れたら放置しそうだからな…。ちゃんと教えとかないと。

ギャラクシーさま「あとマナーモードとかも教えないと色々と困るんじゃ……。

おかあさま「もう無理。

加藤さま「無理って言ってるんで! あとはスマホ講師の方に教えを乞いましょう!

 

この日は写真の撮り方やLINEの送り方を反復練習しました。上の写真は、母が撮って送ってくれたひつまぶしの写真です

 

加藤の方法は正しいのか?

というわけでここからは、KDDIスマホ・ケータイ安全教室認定講師の斎藤卓也さんに、シニアの方にスマホを教える時のアドバイスを聞いていきましょう!

※KDDIスマホ・ケータイ教室は社会貢献活動として、年間約200回、全国の自治体で無償で開催しています。

 

※記事の最後に「親にスマホを教える時のコツまとめ」を作っているので、最後までぜひお読みください!

 

加藤さま「実家に帰省して母親にスマホを教えたんですが…なかなか覚えてくれませんでした。

ギャラクシーさま「親世代にスマホを教える時、気をつけることはありますか?

斎藤さま「加藤さんは、ホーム画面をシンプルでわかりやすいようにカスタマイズしてあげたんですよね?

加藤さま「はい。ぼく、Androidのカスタマイズが好きなので、親のスマホを触るのも余裕でした。

斎藤さま「そういったことが得意な方の教え方としては、問題ないと思います。ただ、ガジェットが得意でない人が教える場合は、ちょっとハードルが高いかもしれないので…。

 

はじめてでも安心便利なスマホ『BASIO3』

※2020年2月以降に『BASIO4』が発売予定です

斎藤さま「最初からシンプルな画面が設定されている「シニア向けスマホ」がおススメですね。

ギャラクシーさま「わかりやすっ!! 加藤さんがお母さんのために設定してあげたホーム画面くらいにシンプルですね。

 

加藤さま「天気予報のウィジェットが最初から設定されてる。親世代って、なぜかめちゃめちゃ天気を知りたがりますよね。

ギャラクシーさま「昔は新聞やテレビでしか知ることしかできませんでしたから、「自分のタイミングで天気を知れる」というの、わかりやすい驚きなんだと思います。

斎藤さま「ホーム画面はもちろんカスタマイズできますから、息子さんが本当に必要なアプリだけを選んであげると良いでしょう。なお、この「かんたん表示」は、ワンタッチで「普通のスマホと同じ表示」にも切り替えられます。

加藤さま「慣れてきたら「普通のスマホと同じ表示」にできると。

 

加藤さま「ちなみに「入れるべきアプリ」ってどんなのがあります?

斎藤さま「電話、メール、写真、インターネット、あとチャットアプリは入れたほうがいいでしょうね。

加藤さま「チャットアプリ…僕が使ってるものだとLINEとかそういうことですね。

斎藤さま「はい。親世代は「家族とメッセージのやりとりがしたい」とか、「孫の写真を送ってほしい」という人が多いです。

 

ギャラクシーさま「親がLINEを覚えてくれると、子どもサイドとしても助かるんですよね。地震や台風の時に、離れて暮らしてても家族全員に一斉に「大丈夫だった?」って安否確認できるから。

斎藤さま「「台風でベランダがひどいことになっちゃった」って時も、どれくらいの規模なのか写真でわかれば安心ですよ。

ギャラクシーさま「田舎の親とのコミュニケーション、写真を送れる/送れないでかなり差が出ますよね。例えば親に「録画予約ってどうするの?」と聞かれた時、レコーダーを写真に撮って送ってもらえば、製品名をネットでググって説明書を見ながらアドバイスできる。

加藤さま「なるほど。LINEや写真が必要っていうのはわかりました。でもネットって必要ですか? ぼくの親も「ネットはよくわからんから使う気ない」って言ってましたし。

斎藤さま「「わからんから」ということは、逆に言うと慣れてしまえば、ご年配の方だってネットの便利さを理解できるし、楽しいって思うんですよ。私が行っている講習でも、往年の名スターの映像なんか見せると、「懐かしい~」って言ってすごく盛り上がりますよ。

加藤さま「まず興味を持たせる入り口が必要なんですね。

斎藤さま「その通り! 旅行とかに行くと、特に便利さを実感できるのではないでしょうか。乗り換えや待ち合わせ、付近の美味しいお店や観光スポットなんかが、スマホですべて手に入る。

ギャラクシーさま「しかも記念に撮った写真は高精細で、ご近所や家族ともすぐシェアできると。スマホの便利さ、わかってくれー! 親~~~!!!

斎藤さま「日常生活でも、「塩分控えめ 献立」とか「腰痛 ストレッチ」で検索したり「電球 ワット数 間違い」で検索したり…。

ギャラクシーさま「ネットを覚えてもらわないと、そういった細かいことをいちいち電話で聞いてくるからなぁ…。

 

 

▼その他 斎藤さんおすすめのアプリ

・歩数計などの健康管理アプリ

 └親世代はやはり健康に敏感!

・脳のトレーニング的なゲームアプリ

 └単純に暇つぶしというだけでなく、ゲームをやることでスマホの操作を覚える

 ※広告が表示されてもタップしないよう伝えましょう

・料理のアプリ

 └毎日の献立の参考にしたり、余った食材の使いみちを調べたり

・株のアプリ

 └男性は株に熱中する人が多いそうです

 

ちなみに、細かいことが苦手な年配の方にとっては、タッチペンがかなり心強い味方なんだとか

 

加藤さま「ただ、LINEにしてもネットにしても…とてつもなく大きな壁が立ちはだかっていませんか? 文字入力という壁が!

斎藤さま「加藤さんは、お母さんに文字入力を教えることを諦めていましたよね。

加藤さま「だって、そもそも親世代は「ボタンで文字を入力する」という習慣がなかったりするし、細かい操作が苦手な人も多いですよね。無理じゃないですか?

斎藤さま「実は文字入力の問題は簡単に解決できます。音声入力を教えれば良いんですよ。喋っただけで文字に変換されるというのは、年配の方にとってはかなり理解しやすいです。

 

加藤さま「音声入力!? 確かに自分では使わないから思いつかなかった。

ギャラクシーさま「でも音声入力って「何語やねん!」っていうムチャクチャな文章に変換されません?

斎藤さま「いやいや、今やGoogleの音声入力を使えば、かなり高精度で文字にしてくれますよ。ちょっとやってみましょうか? え~っと、(スマホに向かって)『明日、飯田橋駅の近くのレストランで食事をしますので二人で来てください』っと。さて、どう変換されるかな?

 

完璧!

ギャラクシーさま「嘘っ!? かなり長い文章だったのに、めちゃめちゃ正確に変換されてる! しかも『アシタ、イイダバシ、エキノ…』みたいに特別な喋り方じゃなかったのがカルチャーショック。普通にスラスラ喋って、この正確さなの!?

加藤さま「確かにこれなら、文字入力じゃなくて音声入力を教えたほうがいいかも?

斎藤さま「私のスマホ講習でも、ご年配の方が一番「へぇ~!」と言って頂けるのが音声入力です。なのでホーム画面に、Googleで音声検索ができるウィジェットを入れると、便利だと思います。

加藤さま「今や地図や動画も、Google検索から自動でアプリを開いてくれますからね。これさえホームに入れておけば便利度が爆上がりするかも。次に帰省したらカスタマイズしてみます!

斎藤さま「ちなみに音声入力を教える際は「標準語で話してね」と伝えることをお忘れなく。

 

LINEも音声入力できます

※画面はiPhoneです。音声入力用のボタンが表示されていない場合は、「設定」→「一般」→「キーボード」で、「音声入力」をONにしましょう!

 

親にスマホの使い方を教えるコツ

加藤さま「親にスマホを教えるのって、なぜこんなにも難しいんでしょうね。あまりにも覚えてくれないので、イラっとすることすらあるんですが。

ギャラクシーさま「イラッとして「さっきも教えたじゃん!」とか言っちゃうと、親もイラッとして「じゃあ、もういい!」ってなったりね。

斎藤さま「スマホが当たり前にある世代とは、言葉の壁がかなりある、ということは考慮してあげてください。「タップ」とか「スワイプ」と言っても年配の方はわからない。

加藤さま「確かに…足を踏み鳴らされても困りますしね…。

ギャラクシーさま「そんなやつはいない。

斎藤さま「用語を説明する時、例えばタップのことを「押す」と教えがちですが…シニアの方はATMや券売機など、圧力を感知するタッチパネルしか知らなかったりします。そのため、ギュ~~っと「押し込む」動作をしてしまうので、「長押し」になってしまうんですね。

加藤さま「では、どう説明したらいんですか?

斎藤さま「擬音で教えると理解してもらいやすいです。タップは「トン」スワイプは「シュッ」とか。「トンのあとに上からシュッてして、ここをギュ~です」という感じ。

ギャラクシーさま「「こないだ車がガーっときてピャッとしてきたからガーン言うたったんや」みたいな説明って、ダメな例として言われるじゃないですか。スマホを教える時は逆なんだ。

斎藤さま「未知のものに関しては、感覚的にわかるほうが理解しやすいかもですね。あと意外と教えるのを忘れがちなのが…充電の仕方、電源の起ち上げ方、マナーモードの設定の仕方。これらはとても大事なことなので、必ず説明してあげてください。

加藤さま「僕らにとってはあまりにも当たり前のことだから、教えるのを忘れちゃうんですよねぇ…。

 

斎藤さま「またWi-Fiのないご家庭では、重い動画を見ると通信量…いわゆるギガがどんどん減りますが、親世代はその概念をわかっていない人も多いです。お子さん世代がプランを選んであげたり、どういうことをすると通信量が増えるのか教えたり、現在の通信量がわかるアプリを入れてあげると良いのではないでしょうか。

加藤さま「なるほど、すごく勉強になりました! 次に帰省した際には、改めてスマホの使い方を母に教えようと思います!

ギャラクシーさま「2022年、3G回線がなくなって慌てて勉強し始めるより、今から学んだほうが絶対イイ!

 

斎藤さん、ありがとうございました!

 

では最後に、今回斎藤さんに教えて頂いたコツをまとめてみましょう! コピーして実際に教える時に使ってくださいね。

 

これからスマホに乗り換える親や祖父母の方へ、AQUOS sence3Galaxy A20BASIO 4といった最新の初心者向けスマホもあるので、検討してみて下さいね!

また、auではシニアの方でも安心なスマホサポート活用方法のページが用意されています。スマホで困った時は参考にしましょう!

 

 

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