2019/11/15
アメショーとハマショーが……! 『おもいでケータイ再起動』東京・多摩で開催
今回、「おもいでケータイ再起動」がやってきたのは、2019年10月に東京・多摩センターにて開催された「NEWTOWN 2019」。カルチャーWEBメディア「CINRA.NET」が中心となって手がけたイベントで、“みんなでつくる文化祭”をテーマに、音楽やアート、映画、演劇、ダンス、各種ワークショップに多くの模擬店も出店し、年齢性別問わず、みんながゆるりと遊べる2日間が繰り広げられました。
メイン会場のひとつ、小田急・京王多摩センター駅から南北に400m伸びたパルテノン大通りの突き当たりにあるホール「パルテノン多摩」で、今回の「おもいでケータイ再起動」は開催されました。
「おもいでケータイ再起動」は、電源の入らなくなった古いケータイをお持ちいただけば、専用機器を使って再起動します、というもの。ケータイが復活したら、保存されていた好きな写真を1枚プリントアウトしてプレゼント。お持ちいただくケータイは、auでなくてもOK!
2017年8月に名古屋でスタートし、全国のKDDI・沖縄セルラー直営店をはじめ、量販店などでも実施し、こうしたイベントでも開催してきました。
電源が入らなかったケータイが再起動した瞬間、みなさんの顔がパッと変わります。幼稚園に通うやんちゃな男の子も、人生の大先輩も、小さな画面に現れた“おもいで”に向き合うと、自然に笑みがこぼれたり、ときに涙があふれたり……。
さて、今回の「NEWTOWN」での「おもいでケータイ再起動」、どんな方のどんな“おもいで”が復活したのでしょうか?
ファミリー感、地元感満載! 多摩の「NEWTOWN」のおもいでたち
・「アメショーがハマショーと……!?」坂口さん
坂口さんが持ち込んだのは、10年ほど前に使っていたケータイ。そこから復活したのは、ある意味「奇跡のコラボ」。写っているのは、今は亡き猫のチャミーちゃん。
坂口家の初代猫だったアメリカン・ショートヘア。チャミーちゃんはCDジャケットっぽいものを枕にしていますが、これ……。
「省吾さんのCDジャケットですね。浜田省吾さんです」
なるほど、「アメショー×ハマショー」の夢のコラボレーション! ハマショーを好きすぎる坂口さん、こんな写真もよみがえりました。
浜田省吾さんが1986年に発表した2枚組アルバムと同じタイトルのコンビニ弁当。その名も「J.BOY」。
坂口さんは大学のバンドサークルで出会ったお友だちの影響で浜田省吾さんが好きになり、サークルではコピーバンドも結成していたとか。
「(浜田)省吾さんは愛のある人なんです。社会派の硬派なアーティストだと思われがちですが、とにかく愛にあふれた歌がすごく多いんです!」
・「飲み友時代のデートの締めは……? 」ミタさんファミリー
こちらのご夫婦、なんと小学校からの幼なじみだそう。同じボーイスカウトに所属し、その団にあった子ども消防士サークルで共に活動したものの、その後、時は経ち……、お酒が飲める歳になってから地元・多摩市の防災訓練で再会。なにかあったら気軽に声を掛け合う飲み友だちとして10年ほど過ごしたのち、こんなにかわいい男の子のママとパパになりました。
お持ちいただいたケータイは、10年ほど前のもので、奥様4台、ダンナさん2台。
「あ、ホラ。これ出初め(でぞめ)!」と、復活したケータイから出てきた写真を掲げる奥様に、「あー。仕事1年目のときだね!」とご主人。“出初め”とは、お正月に行われる消防の仕事始めの行事のこと。高いはしごに曲芸風に上るシーンをニュースなどで見たこともありますよね。そう、奥様は現役の消防庁の職員なのです。高校の理科の先生になったあと、子どものころからの夢を諦めきれずに転職。ちょうどそのころの模様が記録されていました。ちなみにご主人も地元消防団で活動中。
そんなふたりがプリントアウトした、“共通のおもいで”がこちら。
「あー、これ! 『満月堂』のアイスクリーム!」(奥様)
「ホントだ! めちゃくちゃ懐かしいね!」(ご主人)
調布にあったおでん屋さんの締めのデザート。
「お店は今は福岡に移転して東京にはないんですが、彼女とよく行きましたね。 “後半戦”はとくに、かなりの頻度で(笑)」
「仕事の鬱憤たまると、私が呼び出してたんだよね(笑)」
“後半戦”というのはまさに、ふたりが飲み友だちだった時期の最後のほう。ただのアイスクリームの写真に、ふたりだけがグッとくる“おもいで”が潜んでいたのでした。
・「カワイイ着物の子どもたちの秘密」小西さん
「うわっ!」と小西さん、絶句。遠くを見つめて涙を浮かべています。ディスプレイに写っていたのは小西さん本人。聞けば、下のお子さんの保育園の運動会の1シーンだとか。
「2つ違いの上の子から続けて5年ほどお世話になった保育園の最後の運動会でしたからね。成長したなあと思うと泣けて泣けて(笑)……でも、いつの間にこんなの撮ったんだろ?」
「うわっ!」と小西さん、また絶句。
「ふざけてるなあ(笑)」
小西さん家のふたりのお子さんの、おおよそ10年前の姿でした。カワイイ着物がよくお似合い。……でもこの写真、なにかふざけてるんですか?
「だって、こいつらですよ(笑)」
小西さん、現在お使いのスマホで、最近の2人の姿を見せてくれました。
男子! 姉妹ではなく、兄弟!
「着物の写真は、子どもたちが姪っ子の家に行ったときに妻が撮ったみたいですね。ふざけて姪っ子の七五三の衣装を着てるんですよ(笑)」
今回、この写真を見るまでまったく知らなかったという小西さん。10年越しで「ふざけてる」兄弟の様子に、終始ニコニコなのでした。
・「超ぶっ飛んでいた妹・4歳」岡村さん
「まるでパンドラのはこを開けるような気持ちです。そのころなにを撮ったか、一切記憶がなくて……」
岡村さんは現在24歳。10年前に使っていたケータイをお持ちいただきました。
「これは2台目です。ファーストケータイは小6のとき、習っていた和太鼓の公演を中国で行うタイミングで買ってもらいました」
中国のリアルをつぶさに見て、「小6ながらいろいろ考えたんですよね……」 1台目からデータを引き継いでいたようで、このケータイからも懐かしい中国の画像はいくつか見つかりました。
ですが、それよりなにより……
こちらは10歳下の妹さん、当時4歳。ひとしきり笑ってから岡村さんが言いました。
「ああ、そういえば結構パンツかぶるの好きな妹でした(笑)」
ほかにもいろいろ出てきました。
・バラエティ番組の司会者が肘を乗せるような小さなハイテーブルの上に犬の置物をひとつ置いて踊り狂う妹さん。
・黒いタイツ一丁で江頭2:50さんのマネをする妹さん。
「今はめちゃくちゃすましてるんですけど、これ載せたら怒られるかな(笑)。大丈夫かな……」
結果、そちらの2点は妹さんの名誉のため、岡村さん判断で掲載を差し控えさせていただくことになりました。残念! 超面白いのに!
・「僕のアシメトリーとロン毛の時代」小島航さん
「中学・高校・専門学校時代のケータイなんですけど、僕のいろいろな髪型遍歴が入ってると思います」という小島さん。
14歳のときに初めて美容院に行き、そこで髪型にこだわることに目覚めた小島さん。そこから、なんとなく美容師の道を志すようになったそう。そして、早速よみがえったケータイを眺めながら笑みがじんわり広がっています。なにか面白いのありました? と尋ねると、照れくさそうに見せてくれました。
「いやあ、これ高校時代ですね。なんかアシメトリーがチャラいですね(笑)」
男子2名、女子2名がノリノリで撮影。よく見ると、「この時間まで学校で遊んでたけど、まだまだ遊ぶ」なんて書かれています。時間を見ると「17時48分」。なんとも帰宅部らしいカワイイ時間帯です。
「でもこのときにはもう、ヘアショーを手がけているプロの方のお手伝いをしてたんですよ」という、初志貫徹。そしてもう1枚、なかなかな髪型の小島さんが発掘されました。現在と比べてみましょう。
見事なギャップ。おおよそ10年前、夢を叶えるために進んだ美容専門学校時代とのこと。ただ、小島さん自身は「ああ、なるほどね」というレベルのリアクション。実は2年ほど前まではこのぐらいの長髪だったそう。
今は違う世界で活躍中の小島さん、「なんかいろいろ恥ずかしくて楽しいですね!(笑)」と満面の笑顔を見せていただきました。
・「娘と2人で生きていくことを決めた、あのころ」たそさん
たそさんは来年、成人式を迎える娘さんに、当時の写真を見せてあげようと来場されました。こちらの青いケータイは2006年のもの。たそさんが娘さんを連れて家を出て、独立することを決心した時期に使っていたケータイです。
はたして、ケータイ2台は無事再起動!
「こういう画面でしたねえ……」
「娘が白衣着てる! キッザニアだ!」
「タイムカプセル開けてるみたいですね。なんかもう、イヤな汗が出てきました」
写真やメールを見るたびに感情をグラグラ揺さぶられている模様。たそさん、泣いて笑って悲鳴を上げます。
幼稚園時代の水ぼうそうに伏せる娘さんの写真が出てくると。
「いまはいつもニコニコしているから、こんな病んでるところすごく珍しい! ……あ、音声メモも聞けるんですね!」
母ひとり娘ひとりで暮らしはじめ、仕事で帰りが遅くなった日の留守電が残されていました。
「帰るのが遅いから心配してます。またあとで電話ください」という、少しくぐもった娘さんの声。
幼いころの娘さんの声を聞き、しみじみと「再生中」というディスプレイを眺めていたたそさんは、深く大きく息をつきました。
「はーーーーーーーー。大きくなったなあ」
たそさんが関わっているのと同じ保育系の仕事に進むことを考えている娘さんとは、今もたくさん話をするそう。でも、2人で生きていこうと決意したころの、娘さんの少し切なくも必死な声はケータイがよみがえったからこそ、聞けたもの。
「長生きするもんですね」
涙を拭って、たそさんはニッコリと微笑みました。
「おきがるスマホ相談会 @おもいでケータイ再起動」も開催
今回、「おもいでケータイ再起動」の新たな試みとして「おきがるスマホ相談会」も開催。
これまで2年あまりのあいだに全国で行ってきた「おもいでケータイ再起動」。その過程で、再起動とは直接関係のない、スマホにまつわるご相談を受けることもしばしばありました。そこで今回から、再起動イベントと並行して、スマホについてなんでも話せて聞けるイベントを開催。
そもそも「Wi-Fiってなに?」から「指紋認証にしているはずなのに、なんでパスワード要求されるの?」みたいなご質問まで、スマホにまつわるありとあらゆる疑問や不安を、雑談レベルで超気軽に伺い、きちんと解決。
今後も「おもいでケータイ再起動」などに合わせて開催することもありますので、見かけたらぜひお立ち寄りください。
これからも「おもいでケータイ再起動」は全国で開催します!
というわけで、今回も「おもいでケータイ再起動」イベントは大盛況に終わりました。お立ち寄りいただいたみなさん、本当にありがとうございました。
多摩センター「NEWTOWN」の2週間後には、長野県で行われた「浅間国際フォトフェスティバル」にも、昨年に引き続き出展。
豊かな緑に囲まれた最高の会場で、アーティスティックな写真たちに混じって、ご参加いただいたみなさんのおもいでたっぷりなケータイたちをよみがえらせることができました。
これからも「おもいでケータイ再起動」は全国のあちこちで次々と開催されます。
お手元に電源が入らなくなった古いケータイがあったらぜひ、参加してください。ケータイに電源が入ったそのとき、きっとさまざまな思いがよみがえってきますよ。
また、KDDI直営店や量販店だけでなく、イベントに来られない方々の元へ、かけつけも行っています。
「出張おもいでケータイ再起動」応募フォームや詳細はこちら
詳細は下記のサイトで随時お伝えしていきますので、お近くで開催の際は、ご参加お待ちしております。
文:武田篤典
写真:TIME & SPACE編集部
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