2018/07/23
おばあちゃんが『かんたんケータイ』を実際に使って検証 いちばん喜ばれたポイントは…
今やケータイを持つことは当たり前。高齢になった筆者の両親も、いつからか自分用のケータイを持つようになりました。これで実家との連絡が取りやすくなるかと思っていたら……用事があってケータイにかけても、なかなか連絡がとれないことが多々。
そのいちばんの理由が、「マナーモードを解除し忘れて、着信に気付かなかったから」。これ、きっと我が家だけの悩みではないですよね……。多機能化するケータイやスマホですが、高齢者ももっと簡単に、快適に使いこなせるようになるといいですよね。
7月27日発売の「かんたんケータイ KYF38」は、まさにそんなコンセプトから生まれました。発売前に借りて、母に2週間ほど使い心地を試してもらいました。
こちらが「かんたんケータイ KYF38」。見やすくわかりやすいメニュー画面や大きな着信音で、高齢者の初めてのケータイとしてもおすすめです。カラーはこちらのロイヤルブルーのほか、シャンパンゴールド、ワインレッドの全3色。閉じた状態でも、時間や着信を確認でき、共通ACアダプタに接続して充電ができる卓上ホルダが付属されています。
個人的に「かんたんケータイ KYF38」に期待しているのは、「おうちモード」と「みんなde通話」の2つの機能。
「おうちモード」は、マナーモードのままでも、付属のスピーカー搭載卓上ホルダに置いて充電しておけば、大きな音で着信を教えてくれる機能。自宅にいるのに着信に気付かず、電話に出そびれる……なんてことが格段に減りそうです。
家事などをしていても、卓上ホルダからの大きな着信音ですぐに気付きます。ホルダを使った充電が習慣となることで、携帯電話の置き場が決まり、「どこに置いたかしら」などと探すこともなくなったとのこと。
そして「みんなde通話」は、通話時に本体を卓上ホルダに戻すと、ホルダがスピーカーになり、複数人で通話ができるというもの。この機能のおかげで、実家に電話をしたときに、母だけでなく父も会話に参加することができるようになりました。
用事があるときは母のケータイにかけることが多く、父と話さないまま電話が終わってしまうので、「最近、娘から電話がかかってこない」と、実は父は寂しがっていたようで……。ごめんね、お父さん。
卓上ホルダのスピーカーを通して、遠隔地との電話会議のごとく、複数人と会話ができるようになりました。忙しくて顔を見せられないときも、家族みんなでの通話を楽しめます。
大きな文字と簡単メニューで操作に迷わない
これまでのケータイでは、「画面の文字が小さくて読みづらい」と言っていた母。「かんたんケータイ KYF38」の見やすい画面は、とても気に入ったよう。メールやカメラ機能もよくわからないからと敬遠気味だったのに、私に頻繁にメールを送ってきたり、写真もたくさん撮ったりしていました。これには私もびっくり。今までは、「わからないから、会った時に聞こうと思って……」と頼まれることが多かったけど、「かんたんケータイ KYF38」にしたらその機会も減りそう!
本体の右下に、ひと目でわかる電源のスイッチがあり、操作もしやすいです。日時などを音声で教えてくれる「読み上げ機能」や、通話した会話をあとから録音できる「あとから録音」などの便利機能も搭載されています。
携帯電話では、通話の聞こえやすさも大切です。「聞こえ調整」機能では、「やわらかく」「はっきりと」「おさえめに」という3つの音質調整があるので、孫の声を聞きたいとき、騒がしい場所にいるときなど、シーンに合わせて聞こえ方を変えることができます。
通話時は、画面全体から音を伝える仕様になっているので、耳がスピーカーの位置になかなか合わなくて相手の声がよく聞こえないということもなく、騒がしい場所でも聞き取りやすくなるんです。最近、耳が少し悪くなってきた母にとっては、とても助かるうれしい機能です。
スマホでの通話に慣れていない母にとって、二つ折りの形状は持ちやすく、また通話もしやすいとのことでした。
「かんたんケータイ KYF38」で撮った写真を、テレビの大画面で鑑賞
母がひと通りの使い方をマスターしてきたところで、新たな機能を伝授しました。それが、「かんたんケータイ KYF38」で使える「テレビde写真」という機能。
「テレビde写真」は、別売の受信機をテレビに接続することで、メールで送られてきたり、「かんたんケータイ KYF38」で撮影した写真を、テレビに映せるというもの。いつも写真を撮っては目を細めて「もっと大きくならない?」と見づらそうにしていた両親にとって、とてもうれしい機能だったようです。
「テレビde写真」のセッティングはとっても簡単。テレビのHDMIケーブルに、延長HDMIケーブルと受信機を接続するだけ! テレビの入力切替をしたあとは、ケータイの「TV写真」ボタンを押して、見たい写真をケータイ画面上で選べば、テレビ画面いっぱいにその写真が表示されます。機械が苦手な母でもスムーズにできました。
早速、孫の写真の鑑賞会がスタート。いつも母のケータイの画面を横から覗いていた父も満面の笑顔。これからは、2人で行った旅先の写真も披露してくれるとのことで楽しみ!
行き届いた機能とデザインで、祖父母世代もすぐに使いこなせる!
何日か使ってもらってから、母に「かんたんケータイ KYF38」の感想を聞いてみたところ、「着信音が大きい」こともとても気に入ったそう。やはり、本人も着信に気付かないことが気になっていたようです。母の世代になると、家の中で常に手元に置いたり、画面を頻繁に確認したりといった習慣がないため、どうしても着信に気付くのが遅れてしまうとのこと。それが解消できたことで、ケータイへの苦手意識もなくなってきました。
「字が大きくて見やすいわ」と、画面のメニューも気に入った様子。これなら、マニュアルなしでも、すぐに操作ができそう!
いつも「カメラのボタンってどこだっけ?」と聞いていた母が、すぐにメニューのなかの「カメラを使う」を発見。嬉々として孫の写真を撮影していました。
一方の父は、「テレビde写真」が気になったそう。もともと写真好きで、出かける際は必ずカメラを持ち、旅行ごとにアルバムを作成している父が、「紙にプリントした写真もいいけれど、テレビの大画面を使ってみんなで一緒に見られるのもいいな」と大満足。父の誕生日に、「かんたんケータイ KYF38」をプレゼントしようかなと目論んでいます。
親にかんたんケータイをプレゼントしようかな、といつからかぼんやり考えていたこともあり、今回、母に試してもらって、娘の立場としても得るものが多かったです。せっかくの贈り物なので、相手の負担になっては困るけど、いつも駆けつけてサポートできるわけではありません。
だからこそ、相手にとって使いやすく、そして使うことで楽しみが広がったり、生活が便利になったりするものであってほしい。「かんたんケータイ KYF38」は、使う側も、プレゼントする側にとっても、そんな素敵な贈り物になりそうです。
というわけで、両親へのプレゼントとして買いに行くつもりです!
文:相川いずみ
撮影:岡田清孝
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