KDDI NEWS

2014/08/29

富士山山頂で、日本最速のLTE通信が始まった

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静岡県側では、登山道のほとんどの山小屋にレピーター

富士山登山道には、静岡県側の富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルートもあるが、ここで静岡県側の対策も見てみよう。山梨県側とは方針が違うのが面白いところだ。

静岡県側では、山梨県側のように、富士山専用アンテナのような大きなアンテナでカバーというやり方はしていない。登山道にある山小屋を中継地点として電波を増幅してつないでいるのである。富士山の登山道の山小屋のほとんどにあたる二十数カ所に、auのレピーターが設置されている。「UDEC2」という高機能移動中継機だ。山小屋の屋根の上には1対になったアンテナが設置されていて、下に向いたアンテナで拾った弱い電波を室内のレピーターで増幅して、上に向いたアンテナでさらに上の山小屋に向けて送り出している。このような方法を採るようになったのはLTEになってからで、3G時代には、山頂にしかエリアを設置していなかった。LTEが普及するにつれて、より広い範囲でスマートフォンを利用したいという要望に応えたものだ。

これだけ快適に利用できる通信環境なので、通話やメールをしたり、SNSにアップして楽しいだけではなく、各種アプリも便利に使える。ナビアプリで富士登山の記録を取ったり、運動活動量計との連動も行える。電波の弱い場所では、バッテリー消費が激しくなるのでこのようなアプリを使うことを躊躇してしまうことも多いが、富士山なら大丈夫。そして、万が一のときに、救助を呼べるというのも安心だ。山小屋の人たちも、これだけ通信環境が良ければ、街と同じようにスマホやパソコンを使えて便利だろう。

山小屋に設置されたレピーター装置

屋根の上には一対になったアンテナが

御殿場口の「Mt.Fuji Trail Station」でもお得なキャンペーン

富士山のエリア化と同時に、KDDIでは富士山を訪れる観光客のためのキャンペーンも実施している。富士山御殿場口新五合目にある「Mt.Fuji Trail Station(略称・トレステ)」がその舞台だ。今年の7月10日から9月7日までの期間限定オープンしているエリアで、アウトドアアイテムのショップや、御殿場市観光案内所、土産店などが併設されている。富士山登山の御殿場ルートの入り口であり、周辺の原生林の中のハイキングコースに出かけるのに便利な場所だ。

富士山御殿場口新五合目にあるMt.Fuji Trail Station

その内容は、海外からの観光客向けに、トレステの「インフォメーションブース」でパスポートを提示すると、3日間無料でauの公衆無線LANサービスを利用できる「Wi2 300ワンタイム(3days)」(先着3,000人)を発行するというもの。

また、auのAndroid 搭載スマートフォン(OS4.0以上)で「記念品交換クーポン」を取得してインフォメーションブースで提示すると、先着で記念品のタオルハンカチをもらえる(8月は先着600枚、9月は先着100枚)。このタオルハンカチは、心身に障がいをもつ人たちが働く「NPO法人のぞみ作業所」が製作したものだ。クーポンは、トレステ周辺でau Wi-Fi SPOTにアクセスすると自動的に配信される。

「記念品交換クーポン」

記念品のタオルハンカチを持つ、トレステの事務局長アドバイザーの田近義博さん

このように、山麓から登山道、山頂に至るまで、快適なLTE通信が利用できるようになった富士山。山頂に設置したピコセルは、重量があるため、さすがに荷揚げ用のブルドーザーで運搬したそうだが、各登山道の山小屋に設置したレピーターやアンテナは、技術スタッフが人力で担ぎ上げたそうだ。設置工事でも、街中で使えるような機械が利用できないため、これも人力が頼り。山開き前でまだ雪も多く残る富士山での作業によって、富士山のエリア化は成し遂げられている。日本一の山に日本一のエリアを。その思いが、過酷な作業を進める原動力になったことだろう。

富士山登山をまだ未経験の方、また経験者の方も、来年は、携帯電話の電波の良さを感じながら、富士山登山にチャレンジしてみてほしい。

文・撮影:松本佳代子

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