2017/11/29

| 更新

2020/02/14

海外に行く前に必ず確認 知らぬ間に高額請求を生む『データローミング』とは

これから旅行や出張で海外に行くかも、という皆さんは、「データローミング」について知っておこう。スマホの機能のひとつなのだが、これをおろそかにしていると、帰国後に覚えのない高額請求に見舞われるかもしれない。せっかくの海外生活を涙の記憶にしないために、仕組みと対策を説明する。

海外での通信を可能にする「データローミング」

データローミングとは、契約している携帯電話会社の電波の届かない場所に行ったとき、現地の携帯電話会社の電波を利用できる仕組みのこと。

わかりやすく説明しよう。私たちはそもそも、auなどの「携帯電話会社」の電波を拾って通信している。なぜ電波を受信できるかといえば、日本国内のいたるところに各社の基地局が設置されているから。つまり、日本の携帯電話基地局がない海外では、電話やインターネットには接続できない……?

それを可能にするのがデータローミングだ。この機能をオンにすると、日本の携帯電話会社が提携する「現地の携帯電話会社」の電波を使用することができる。そのため、多くの携帯電話は海外でも遜色なく使えるのだ。

だが、実はここに落とし穴がある。データローミングによる通信には、あなたの契約した料金プランは適用されない。1パケットごとに○円、通話30秒ごとに○円というような「従量制課金」に基づいて計算される。「パケット定額」や「通話料無料」などの範囲外になるため、知らずに使っていると、帰国後に莫大な利用料を請求されることになる。

楽しかった海外生活から一転、まさに天国から地獄というワケだ。

高額請求を防ぐための対策は? 簡単な作業で設定をオフに

では、そんな予期せぬ大赤字を防ぐには、どんな対策をとればいいのだろう?

答えは簡単で、データローミング機能をオフにするだけだ。たとえばiPhoneなら、「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」をオフに。ものの十数秒の操作で、高額請求の脅威から逃れることができる。

「自分はそんなに通信しないから大丈夫」と思うなかれ。メールやチャットを受信したり、自動アップデートしたりと、スマホは知らないうちにデータ通信を実行するもの。ほんのひと手間を惜しんでムダな出費を出すくらいなら、いますぐ設定してしまおう。

ちなみに、データローミングの設定がオンでも国内にいる限り料金は発生しないのでご安心を。

海外でのネットの接続方法は? おすすめは海外用パケット定額サービス

でも、データローミングをオフにしてしまったら、海外ではネットを使えない?

……もちろんそんなレガシーな時代ではない。現地の無料Wi-Fiを使ったり、現地の回線を利用できるモバイルルーターのレンタルサービスを利用したりと、ネットに接続する方法はいくらでもある。

たとえばauなら、150の国と地域に対応した「世界データ定額」というプランがあり、24時間490円〜でいつものスマホがそのまま海外で使える(2020年2月14日現在)。データ通信量は国内の料金プランの月間容量から消費する仕組みなので、高額請求や使いすぎの心配もナシ。対象国や料金など詳しくは下記サイトをチェックしておこう。

このように、ちょっと先回りしておけばデータローミングは怖くない。年末年始を海外で過ごす予定の人も、「海外に行く予定はないなー」という人も、とりあえずポチッと「オフ」にして安心してしまおう。


文:佐藤宇紘